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ごあいさつ 

 

1990年代、広告代理店の制作部門にいた私は、反応・行動を生み出す広告制作と日々格闘していました。インターネット環境が当然のようにある今と違い、反応の決め手はリスト(媒体特性)、オファー(サービス特典)、CR(コミュニケーション)と言われ、マス広告とは一線を画していて、手法を模索していた日々だったと思います

 

そこから約25年、当時夢のように考えていた、だれかか欲しいものを、欲しいときに、関連あるアプローチで提供できるコミュニケーション環境が当たり前の社会に大きく変化してきました。当時の私の格闘を考えると、ターゲットの検索キーワードを頭の中で唱えながら、ライフスタイルを予測し、そのターゲットが誰かを探し、その時の適切な契機の言葉を探していたようなものだと思います。

 

では、その手法がシステムで簡単に実現できる社会で、毎日飛ぶように製品(サービス)が売れ、みんなが幸せになったのか?環境の変化は膨大な情報と選択枝を数多く与え、かえって情報の差別化、情報の操作まで試みなければターゲットに届かない形へと変化しているように思えます。

また、さらにこの先システムがいかに発展しても、「相手」とコミュニケーションし絆を生むには、本質的な「何か」がなければ響かないのではないのでしょうか。

 

それでは「相手」に響くコミュニケーションの本質とは? この本質は環境がどれだけ整いシステムが適切化されようとも、太古の昔から基本的には何も変化していないのではと日々感じています。

 

 

少し前まで「CRM」という言葉が利益を生む「打出の小槌」のようにマーケティングの世界で聞こえていましたが、いつの間にかシステムインフラの用語になっていったように思います。たしかにCRMとシステムは切っても切り離せないものですが、システムだけでは「ファン」=絆 はできません。人に感動を与えるのは感情を揺さぶる「人の言葉や行動」によって生み出せれるものだと、多くのCRMプログラムに関わった者だからこそ痛感しています。大事なことや感動のほとんどは、積み重ねの「やり取り」でしか生まれてきません。

 

人と人のコミュニケーションの変わらない本質を理解し、お互いが「ファン」になる。

幸せを感じるその瞬間のお手伝いができれば幸いです。

 

                                                     2014年 鳥山詔司 

Customer Relationship Management/Communication/Creative

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